2017年10月24日に、在東京オランダ大使館にて「第5回日蘭イ対話の会イン・ジャパン」が開催されました。

当日は主に日本人参加者に向けたプログラムからスタートしました。このプログラムは、参加者の方に蘭領東インドで行われた戦争について、そこに住んでいた人々の、そしてアジアの他の地域に住んでいた人々の苦しみについて知っていただくことでした。トン・ファン・ゼーラント氏(オランダ大使館)タンゲナ鈴木由香里(日蘭イ対話の会)、小塩海平教授が講演を行いました。

午後にはオランダ人戦争被害者14名の方(日本政府の招へいにより来日)が加わり、皆さんの戦争体験をお話しいただきました。午後の部はオランダで行う対話の会と同様、小グループに分かれて行いました。各グループには戦争被害者の方2名と、主に日本人の学生(加えて日本の大学に留学中のオランダ人学生数名)が参加し、非常に印象的な、特に学生さんたちの反応が心に残るイベントでした。彼らは体験談に衝撃を受け、時に感情的にもなっていました。彼らは過去に起きたこの出来事についてはほとんど知識がなく(オランダ人学生も同様です)、今回のイベントを通じ、70年以上前に受けた戦争の傷は未だに癒えきらず、今でも本人はもちろん子供や孫の生活にも大きな影響を与えているのだ、ということに気づきました。また、日蘭イ対話の会が関わっている教育活動についても紹介する機会があり、多くの好意的な反応をいただくことができました。

対話の会イン・ジャパンは成功裏に終了しました。今後のカンファレンスでも今回のような形式で行う予定です。

以下はカンファレンス当日の様子です。

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